乳がん治療
検診・診断

当センターでは、認定女性技師が
施設認定マンモグラフィーによる検診・診断を行います。

がんの性質をより詳細に把握するため、徹底的に術前診断を行います。
視触診、乳腺エコー検査、マンモグラフィといった基本診断から穿刺細胞診、針生検などの精密検査、それ以上の難しい治療としてマンモトーム生検を用いた検査も行っています。

検査及び診断は全て、女性スタッフのみで対応可能です。事前申し出が必要です。

マンモグラフィ装置

マンモグラフィーとはMamma(乳房)+Graphy(撮影法)の造語でX線を使用した専用装置で撮影する乳房検査のことです。
マンモグラフィーは非常に細かい変化をさがすため、片方ずつ透明なアクリル板で乳房をはさみ薄く伸ばして撮影します。薄くなった分だけ画像も見やすくなり、被ばく量も軽減できます。
2台ある当センターのマンモグラフィー装置はどちらも最新鋭のデジタル装置ですが1台はマンモトームという精密検査の機能を併せもち、もう1台は従来よりも大きな乳房の方へも対応した撮影装置となっています。
当センターの装置で撮影された画像は「特定非営利活動法人 日本乳がん検診精度管理中央機構」に適正な画像として認定されています。

マンモグラフィ装置

X線骨密度測定装置

DXA法とはdual-energy X-ray absorptiometry法のことで、2種類のX線を骨に照射し骨と他の組織との吸収率の差を測定して骨密度を計算する方法です。
検査台に仰向けで寝ていただくだけで検出器が自動計測します。
骨折のリスクを判定する骨密度測定法には簡便な超音波法や両手をX線撮影する方法もありますが、日本骨粗鬆症学会は腰椎と大腿骨の2部位のDXA法を推奨しています。
従来のDXA法は、計測に時間がかかり仰向けで寝ていただく時間が長く腰痛のある方には苦痛を伴うこともある検査でした。
当センターの最新の装置は、非常に速いスピードで検査ができるので長時間姿勢を保つことが難しい方にも、負担の少ない検査となっています。また、仰向けがどうしても苦痛な方には座った状態で前腕にて計測することも可能です。
検査結果のレポートは患者様にもお渡しします。

X線骨密度測定装置

超音波診断(乳腺エコー検査)

超音波を組織に当て、その反射を画像化して見る検査であり、マンモグラフィと比べると石灰化のみで検出されるような乳がんは描出がむずかしいこともありますが、 乳がんやその他の腫瘍の内部やその周囲との境界の性状を描出できるといった利点があります。

超音波診断(乳腺エコー検査)

病理学的検査

細胞診(穿刺吸引細胞診、乳頭分泌液細胞診)

しこりが腫瘍である可能性がある場合、良性か悪性か診断をしないといけません。そのためにはしこりの内部の細胞や組織を採取して顕微鏡で診断する病理学的検査というものを行います。 病理学的検査には細胞診と組織診とがあるのですが、細胞診とは乳腺の組織から離れてばらばらになった細胞を顕微鏡でみるものです。 採血で刺すときのような細い針を腫瘍の内部に刺し、吸引をかけて細胞を採取しますので穿刺吸引細胞診といいます。 しこりがかなり大きめの場合は別ですが、大抵の場合は超音波で針先がしこりの内部に入っていることを確認しながら吸引をかけます。
また、乳頭分泌が見られる場合は分泌液に悪性性の細胞がないか液をプレパラートにとり顕微鏡で見ます。

組織診(針生検(コアニードルバイオプシー)、吸引針生検(マンモトーム)

組織診とは乳腺の組織内に存在している状態にできるだけ近い形で組織を切り取ってきて顕微鏡でみるものです。 通常しこりの良性悪性を診断する目的ではコアニードルバイオプシーを使用することが多いのですが、腫瘍の性状などによっては吸引をかけながら組織を採取する吸引針生検を使用する場合もあります。 吸引針生検の方が針が大きめである分採取できる組織も多くとることができるので、乳がんが判明しており治療方針を決めるために複数個の組織片を採って乳がんの性質を見る検査まで行う必要がある場合にも使用します。
これらの検査を行う場合は必ず超音波で針先としこりを確認しながら安全に行います。